コラム
早い・安い・高水準な治療に欠かせない「セレック」
2022年11月22日(火)
こんにちは。
北九州市小倉南区の「けいデンタルクリニック」です。
歯科医院で詰め物や被せ物を使った治療をするとき、完成までに数日かかるのが一般的です。
しかし、当院では「セレック」という機器を導入しているため、製作期間を短縮することができます。
セレックとは、CAD/CAMシステムを応用して、セラミックを加工する機器です。
3D光学カメラで歯型を精密にスキャンしてコンピューターに取り込み、そのままコンピューター上で被せ物や詰め物などの修復物を設計して、その設計通りにセラミックのブロックを削ります。
スキャンされたデータ通りに削り出されるため、とても精度の高い修復物を製作することができます。
歯科医療の先進国であるドイツで生まれた機器で、ヨーロッパやアメリカを中心とした世界中の歯科医院で広く導入されていますが、日本でセレックを導入している歯科医院はまだ限られています。
セレックの最大のメリットは、製作期間を短縮できることです。
通常、被せ物や詰め物などの「修復物」を製作する場合、ガムのような印象材を使って型取りを行い、それを歯科技工所に送って製作を依頼します。
技工所では歯科技工士が手作業で石膏模型から修復物を作り出していきます。
セレックでは技工所へ依頼する工程をすべて院内で行うことができるため、最短で当日に修復物が完成します。
また、技工所へ依頼しない分、人件費や輸送量もかからないので価格も抑えられます。
さらに、セレックに使用するセラミックブロックには厳しい規格があり、修復した歯の15年後の残存率が通常の治療では68%であるのに対し、セレックでは約93%と、非常に耐久性に優れています。
セレックではセラミックを削り出して修復物を製作しますが、当院ではより患者さまに適した修復物を提供するため、プログラミル「PM7」という機器も導入しています。
この機器は対応する材料も幅広く、ジルコニア・オールセラミックはもちろん、チタンなどの金属の被せ物も製作することができます。
日本でプログラミル「PM7」を導入しているのは、歯科医院だけでなく歯科技工所を含めてもまだ珍しい存在ですが、海外ではすでにプログラミルを使って義歯の製作も行われています。
このように、セレックを使用すると、治療時間を大幅に短縮することができるうえ、治療費も安く、精度も耐久性も高い修復物を作ることができます。
また、高品質のセラミックを使用するため、保険診療で使われるレジンと比べて黄ばみにくく、自然な白さと透明感を出すことができます。
できるだけ治療を短時間で済ませたい方、より精度の高い治療をご希望の方にはセレック治療がおすすめです。