コラム
むし歯の再発を防ぐためには
2022年10月20日(木)
こんにちは。
北九州市小倉南区の「けいデンタルクリニック」です。
むし歯は、治療したらそれで終わりだと思っていませんか?
実はむし歯はとても再発率が高いのです。
その理由は、経年で詰め物・被せ物と歯の間に段差や隙間ができて、そこからむし歯菌が入り込みやすいためです。
また、毎日の歯磨きが不十分であったり、間食が多い・甘いものを好むといったむし歯になりやすい食習慣を続けたりすれば、再発の可能性は高くなります。
そのため、治療後の状態を保つためには正しいケアの継続が不可欠です。
むし歯予防に一番大切なのは、「毎日の歯磨き」です。
歯ブラシは、ご自分の歯並びに合わせて適したものを選び、歯を1本ずつ丁寧に磨きます。
この時、強い力でこすると歯ぐきを傷つけてしまうので、毛先が潰れない程度に当てて小刻みに動かすようにしましょう。
当院では歯磨き指導も行っていますので、ご自分に合ったブラッシング方法を覚えることができます。
また、歯と歯の間などブラシが届きにくい部分の歯垢(プラーク)を取り除くために、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することもおすすめです。
正しいセルフケアを行っていても、歯磨きで落とせる歯垢は61.2%、歯ブラシとデンタルフロスを組み合わせると79%、歯ブラシと歯間ブラシを組み合わせると84.6%となっています(2005年 日本歯科保存学雑誌より)。
また、時間の経過とともに歯垢は歯石になり、ブラッシングでは取り除けなくなるので、定期的に歯科医院で検診を受けて、お口の状態にあわせた専門的なケアを行うことも重要です。
定期検診では、むし歯や歯周病のチェックを受けるほか、歯磨きでは取り除けない歯垢や歯石をクリーニングで除去したり、セルフケアのアドバイスを受けたりすることができます。
銀歯は安価で強度もある修復物ですが、食べ物や飲み物などの温度に影響を受けて徐々に変形してしまいます。
それにより、少しずつ隙間ができてむし歯が再発するリスクが高くなります。
また、セラミックと比べると細菌が付着しやすいという性質もあります。
銀歯をセラミックに替えることで、むし歯や歯周病の再発リスクを減らすことができます。
さらに強度の高いジルコニアであればむし歯のリスクが少ない上に耐久性も高くなります。
当院では全国でも数少ない先進機器「プログラミル」を導入しているため、院内でジルコニアを加工することも可能です。
むし歯は治療しても再発の可能性があります。
むし歯の再発予防で大切なのは毎日の「セルフケア」と、歯科医院での定期的な「プロケア」で、お口の健康を維持することです。
また、銀歯をセラミックやジルコニアに替える、食生活を見直す、というのも良い手段です。
適切なケアで健康なお口を保ちましょう。